[自分の心と付き合う方法] 前書き その1

自分の心と付き合う方法
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自分は弱い人間です。

学生の頃は進学のプレッシャーに駆られ呼吸がしにくくなることがありました。若かったですからここは気合いで乗り切りましたし、呼吸がしにくくなったことも忘れてしまいました。

就職してしばらくすると自分は責任が強すぎるのかも?と思うようになりました。しかし、仕事においては何事にも責任が発生し、どんな仕事もやりきることが当たり前になります。入社4年目くらいになると、ある程度仕事を任せてもらえるようになりました。これは自分のやる気に大いに繋がりましたし、期待してくれればこそ仕事を任せてもらえるのでうれしいことでもありました。

しかし、ある仕事に一人で立ち向かったときに異変が起こります。納期も短く仕事量も多い、容易に激務が予想されることを担当することになります。もちろん責任感からなんとか仕事をやりきろうと取り組みます。しかし、一人で担当していることにより他に相談する人もいなくて孤立していきました。強いストレスからか、食欲がなくなり、ベットから起きれなくなったりしました。幸いに半年ほどで状況は改善しましたので、食欲も睡眠も元に戻りました。

その後、大きなストレスはなかったものの、学生時代に味わった呼吸がしにくくなる症状が再発します。困った私はいつも通っている内科に相談します。レントゲンが撮られ、先生から処方された薬は不安や緊張感をやわらげ、気持ちを落ち着かせる薬でした。先生も毎日飲んでいるから君も試してみてということでした。早速一錠飲んでみたら、クラクラするほどに身体が弛緩しているのがわかりました。これが精神安定剤なのかと思った瞬間でした。

管理職になり、仕事の受注やマネジメントももちろんですが、部下の管理の比率が大きくなってきました。仕事を回しながら、部下のニーズにも応えていく仕事は楽しい部分もありますが、大変なことが多くなりました。

ある年、部門の異動を伴って今までと畑違いの仕事をすることになります。部下も社員が一人、あとは外注さんが数人という布陣です。仕事の内容も初めてで初めから勉強だし、部下のマネジメントも気の知れたメンバーではないのでこちらも初めから関係構築が必要です。しかし、本当に大変だったのは短納期で仕事量の多すぎる案件に投入されたことでした。仕事のことはわからず、誰に聞いても教えていただけない変わり者の多い部門でした。部下と外注さんは首を長くして私の指示を待っていますが、仕事の波に乗れないようではうまく立ち回ることができません。そのうち残業や休出が増え、家に帰っても寝るだけの生活が続くようになりました。周囲に相談しても無駄で、だんだん孤立していきます。強いストレスで再び、食欲の減退、ベットから起き上がれない日々がやってきました。今度はいくら仕事を続けても状況改善がなく、長時間残業のため指導を受けた産業医から強制的に残業/休出制限がかかるようになります。

そしてついに、産業医から休みなさい、そして心療内科にかかりなさいと言われます。初めての休職を経験しました。

心療内科の診断は、自律神経失調症でした。鬱ほどの状態ではないと説明されました。

そこからは数年間大変な思いをしました。薬を飲んだり、カウンセリングや復職支援プログラムを受けたりしながらも復帰と休職を繰り返すことになります。

そして現在、服薬はしているものの、体調は万全な状態に戻ってきており仕事にも精力的に励むことのできるところまで戻ってきました。

元気になった今、自分にはこれまでの苦しい経験をもとに何か書けることがあるんじゃないかと思い立ちました。

(前書き その2に続く)

 

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