「クロスドミナンス」という言葉をご存知ですか?ケースバイケースで使い勝手のいい手が違うことです。たぶん日本語では主流になっいる言葉はありません。「交差効き」という日本語があるようです。
私は、小さい頃から野球のボールを右で投げることができませんでした。左利きだったわけです。でも、文字を書いたり、箸を持ったりするのは右効きだったので、知り合いからは「きっと矯正されたんだね。」と言われましたが、そんな覚えはありませんでした。
それ以外にも、歯ブラシ、髪を乾かすときのドライヤー、包丁で物を切るなどなど左利きのものはたくさんあります。また、野球のバット、卓球、ハサミで切るなどは右利きです。
自分としては肩から上ですることは左、下ですることは右と説明していましたがそれも例外がたくさんありました。
ある日、ラジオで「クロスドミナンス」という言葉が出てきて意味を知ったとき、これだ!と思いました。そう、自分はクロスドミナンスなんだと。
要するにやってみないとどっちの手が使い勝手がいいのかわからないんですね。
ちなみに、私にテニスをやらせた場合、サーブは左でしかできませんが、その後のストロークは左右どちらでもできます。バックストロークが必要ありません。とても便利です。一方で、野球をすると「左投げ、右打ち」という野球では使えないプレーヤーになります。
いやいや、クロスドミナンスで生きていくのはなかなか大変です。
子供の頃、父親に何かのプレゼントで右利きのグローブを貰ったときは悲しかったなぁ。父は自分が左でしか投げられないことを知らなかったんですね。友達と野球をするたび、左に履いたグローブでボールを取り、それを脱いで左で投げる苦労をしていたのが忘れられません。左利きのグローブを買ってもらったのは、そこから数年後でした。
「クロスドミナンス」という言葉の紹介でした。こういう人間がいるんだということを理解してもらって親が子供の利き手を矯正するなんてことがなくなればいいなと思っています。矯正で成功する人もいるのかもしれないですけれど。
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