品質不正問題について思う

つれづれに
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2023年を賑わせた品質問題。

最初に結論を書くと、過剰品質、過剰サービスが日本の品質問題を引き起こしている。

以下の3つのポイントがある。

  • 生産者/提供者

過剰なノルマを押し付けられ、利益を出すことこそが目的とする物やサービスの生産者や提供者がやむなく不正に走ってしまい、こういう考え方が会社全体に蔓延する。蔓延してしまえばその潜伏期間は長く何年にも渡って不正が続く。責任は経営者にあるケースが多い。

  • 検査機関

生産者や提供者の中の組織にも品質を保つための検査組織があるとは思うが、私が悪いと思うのは外部の検査機関。検査をし、お墨付きがなければだめというルールや法律を設け、本当にきちんと検査をしているのかあやしい人間が偉そうに検査結果を通達して帰っていく。検査する方は大変だが、検査される方は莫大な検査のためのコストがかかるという悪循環。日本全体で検査という行為をうまく利用して儲けている人間がいる少なからずいる世界。

  • 消費者

ノンストップで24時間365日、高品質な物とサービスを望む消費者。ちょっとでもストップしたり問題が起こるとクレーム必死。こんな消費者を満足させる物やサービスは少ない。

不正を防ぐために、きちんと組織作りをせよ!なんて簡単に言う人がいるが、それは言うが易し。日本全体で時間をかけて考えていかなければならない問題だと思う。

モノづくり大国の日本、町の工場では腕のたつ職人が高品質なものを作っているすばらしい会社は間違いなくある。

しかし、日本全体、特に大企業ではどうか?日本の消費者が望む過剰品質、過剰サービスを提供できるレベルにあるのだろうか?疑問が残る。

多少品質が悪くても、半日くらいサービスが止まっても気にしないくらいの感覚で生きていくほうが息がつまらなくて済むと考えるのは自分だけなんだろうか?

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