日本のDX化は待ったなし。これから労働人口が減っていくこの日本で、人がやらなくていい仕事はコンピュータに任せなければなりません。しなしながら、個人情報の保管/漏洩/消失などの問題を国が起こしてしまったことにより、国民の国に対する信頼感もないのですが、更にコンピュータシステムへの信頼感もなくなっているような気がしています。
これでは、いつまで経ってもDXは達成されません。
コンピュータシステムを使う側も管理する側ももっとITリテラシーを高める必要があります。今起こっていることの原因をシステム側になすりつけていてはいけません。あくまで、国の推進の仕方や、国民の使い方が悪いということです。大臣の責任を問うのも時間の無駄ですね。
日本には過去、住民票基本台帳カードというものが存在していました。住基ネットと呼ばれるシステムにコンピュータから接続し、電子申請(例えば、e-taxなど)を出来るようにカードを発行して、別途購入したカードリーダーで本人認証ができ、役所に行かなくても申請が完了していまうという発想は素晴らしいシステムでした。発想は、と書きましたが、それを使うための準備は大変で、難解なマニュアルを読みながら、OSにドライバーを入れたり、細かい設定をしたり、やっとのことで設定できて、さてこれからどんどん使うぞ!と気合をいれたものの、e-tax以外使い道なしというカードでした。本人確認に使えるという触れ込みでしたが、相手に住基カードを見せるとめずらしいのか怪訝そうな顔をされることもあり、結局免許を出したということは多々ありました。
そして、住基カードは、マイナンバーカードに形を変えて現在に至ります。このシステム開発のために多額の税金が投入されてことは想像に難くなく、多くの利権関係者が潤ったことだろうと思います。これは現在も続いており、国民のためのカードではなく、利権関係者を儲けさせるためのカードになっています。
ここ数週間で、マイナバンバーカードに関する多くの問題が噴出しました。こうなることは正直予測できていたので、私は自分のカードも家族のカードも自分で申請から紐づけ作業までを行いました。消えた年金依頼、お役所仕事にまかせるのが怖いのです。
このような状況で国は、次の一手を打ってくると思います。間違えを調査して、全て正しいものにしますくらいならいいのですが、政府は既に新マイナンバーカード構想を打ち出しています。まるで新しいカードにしたら、今起こっている問題がなくなると言わんばかりです。
新マイナンバーカードになっても、初期の混乱は必ず起こります。なぜならDXのための前準備は人間が行うわけですから。現在の状況と一緒です。
この構想が実行に移されたら、この新カードシステム構築のために再び多額の税金が投入されます。利権関係者はウハウハでしょう。これは未来永劫かわらないのでしょうかね。
低いままのITリテラシー、むらがる利権関係者、ポイントで釣って、カードを半強制的に申請させるような無謀な施策…..こんなことしてたらいつまで経っても日本のDXは進みません。トホホ…..
とここまで書いて、自分のスタンスを書いていないことに気づきました。私はこれまで、住基カード、マイナンバーカードを積極的に作ってきた人間です。ただ単に、e-TAXが使いたかったからです。保険証の紐づけ、公金講座の登録も登録開始当日に申し込みました。病院や薬局にカードリーダーがあれば、必ず読み込ませています。(小さな病院、薬局なので自分以外使っている人を見たことはありません。本当に。)つまり自分はDXに積極的です。使いこなしてやろうと思っています。それは今後も変わりません。(が、あまり使える場所がなく素振りばっかりしている控えの大物野球選手みたいな気分です。)
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