WWDCといえば、昔は新しいApple製品の発表もあったので楽しみなイベントだったのですが、今はあくまで新技術発表会という本来の形に戻ってしまったのが残念です。
さて、今年は各機器の新OSでこんなことができるようになるよというお決まりのアナウンスと、やはり目玉は「Apple Intelligence」でしょうか?いかにもAppleがすばらしいものを開発したようなプレゼンでしたが、生成AIに対する出遅れ感が半端ないのにサプライズ的な要素はなく機能は地味で、Siriを中心とした「ユーザにわかりやすい部分」はOpenAIのモデルを使うというなんとも中途半端な内容でした。
報道でAppleがAIで巻き返すなどと報じていますがうーむ…
ChatGPTを取り込むと言うことは、OpenAI社への投資のおかげで活況を呈しているMicrosoftを追随する形になります。Appleがこの分野で助け舟を出してもらったということは、もうOpenAI社一強時代の到来を予感させる状況です。遅かれ早かれ生成AIに多額の投資をしているApple,Google,Metaなどのライバル会社は追いつけなくなることでしょう。日本企業はそもそも土俵の外側にいて、勝負させてもらっていないのも寂しい限り。
iPhoneに搭載されるなら期待したいと思いましたが、よく見るとA17 proチップを搭載した機種から対応だということ。しかもサービス開始当初は英語だけに対応ということで、日本語に対応するのはいつになることやら…
「Apple Intelligence」をAppleが堂々と発表するのを見て敗北宣言のように聞こえましたし、隙間機能の生成AIは全然インテリジェンスじゃない!と思いながら見ていました。
こんなこと言っていますが、iOSで新しいインテリジェンスが使えるのを楽しみにしています。新しいiPhoneなんかそう易々と買えないのでいつになるか分かりませんが。
P.S. Apple Vision Proが日本で発売開始!6月に60万円弱で!高すぎて残念
P.S. OpenAIも経営層が辞めたりゴタゴタ感がありますね。右肩上がりな会社かと思っていましたが、アンソロピックのような新興企業なども出てきて大変なのかもしれません。AIに関する競争は熾烈かつ体力勝負のようです。
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